先日、お客様からこんなお話を伺いました。

サロン専売の水素バスパウダーを購入され、出張帰りでお疲れ気味だった娘さんに使わせてあげたそうです。

3日ほど続けて入浴したあと、娘さんがこう言ったのだとか。

「ママ、顔がピカピカなの。これってテカリ?」

お母さまが
「ベタついてないでしょ?」と聞くと、

「うん、全然ベタついてない。」

そこでひと言。

「それは、艶よ。」

なんだか、素敵なやりとりです。

艶とテカリは、似ているようで、少し違います。

テカリは、表面に油分が浮いている状態。

光が一点で強く跳ね返る。
触れると、ぬるりとする。

艶とは

一方で、艶は。

私はよく、透き通った湖を思い浮かべます。

澄んだ水に光が差し込むと、湖面だけでなく、その奥まで見えることがあります。

光が、奥行きを持つ。

それが、艶です。

あるいは、真珠。

真珠は表面が光っているのではなく、幾重にも重なる真珠層の奥から、柔らかく光が返っています。

だからあの光は、強くないのに、深い。

肌も同じです。

内側が整うと、光は表面で跳ね返らず、少し透けるように返る。

ベタつかないのに、やわらかく、静かに輝く。

それが、本当の艶です。

入浴で体が温まり、巡りが良くなると、顔の血流も穏やかに巡ります。

体は一枚でできています。

顔だけを磨いても出ない光が、体から整えることで現れることがあります。

艶は、足すものではなく、整ったときに現れるもの。

光を乗せるのではなく、光が通る状態にすること。

湖が澄めば、自然に底が見えるように。

真珠が重なれば、自然に深みが出るように。

肌もまた、巡りの中で光ります。

艶は、角層の水分量とキメの均一性、そして血流による血色が影響します。

キメが整うと光は拡散反射し、均一で柔らかな印象になります。

血流が良いと皮膚の透明感が増し、内側から発光するような見え方になります。

一方で、表面の油分による鏡面反射は強い一点反射を起こしやすく、これが「テカリ」として認識されます。