美容徒然草17│痩せる=美しくなる、なのか?
エステの世界にいると、避けて通れない問いがあります。
痩せることは、美しくなることなのでしょうか。
細い=美しい?
多くの人は、
体重が減る
サイズが落ちる
脚が細くなる
=綺麗になった、と考えると思います。
確かに、巡りが整うと不要なむくみや滞りが減りやすくなります。
結果として、細くなる箇所は多い。
でもそれは、「痩せたから美しい」のではなく、「滞りが減ったから整った」です。
また、細いと筋肉が少ないため、姿勢が崩れやすいというデメリットもあります。
細身の方の中には、肩や首、背中が疲れやすく、疲れが抜けづらい、という健康上の辛さを抱えている方も多くいます。
ふっくらしているほうが美しい
今の日本ではふっくらしているほうが美しいとされる個所もあります。
頬
胸
お尻
実際、頬が削げすぎると、疲れて見えます。
胸やお尻が落ちすぎると、元気がなく見えます。
ただ細ければいい、というものでもないのです。
巡ると、必要なところは残る
私が施術をしていて感じるのは、巡ると、不要なものは減る。
でも、必要な丸みは残ることが多い。
……それにどころか、
なかったはずのところに、立ち上がることもあります。
頬に高さが出る
ヒップが上がる
胸がふっくらする
脂肪を増やしたわけではありません。
滞りが抜け、
重力に負けていたものが
本来の位置に戻っただけ。
削ると、減るのではなく、整うと、立ち上がってくるのです。
体は、案外賢いんです。
美の基準は、揺れ続ける
文化によって、時代によって、美の基準は変わります。
ある時代は痩せ型。
ある時代は曲線美。
ある文化ではふくよかさが豊かさの象徴。
語り始めれば長くなります。
でも確かなのは、その場合の「基準は外側にある」ということ。
そして、日本女性に多いこと「痩せたら終わり」、ではない。
痩せたら、次は
「もっと肌の質感を」
「もっとラインを」
「もっと小顔を」
変えたい場所が、移動する。
ゴールが、動く。
これは、美の追求というより、「基準に自分を合わせ続ける構造」と言えるでしょう。
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ですが、外部の基準に合わせなくても、整えていくと、その人にとってちょうどいい形に落ち着きます。
細くなるところもある。
丸みが戻るところもある。
静かに整う。
それは、流行に合わせた形ではなく、「その人の巡りの形」です。
最後に
痩せる=美しい。
とは、言い切れない。
ですが、巡る=整う。
これは、かなり近い。
他人の作った基準に自分を当てはめなくていい。
整えていけば、自ずと、その人らしい美は現れます。
安心してください。
体は、敵ではありません。
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体の巡りという視点から、美しさについて書き留めている連載です。
はじめての方は、序章からどうぞ。
その1|焦ると、逆に変わりづらい。
その2|巡りを整えると、個性は消えるのか。
その3|巡るのに、締まらない理由。
その4|変えたい場所だけ、触れていませんか。
その5|潤いは、足すのでなく育てるもの。
その6|テカリと艶は、どう違う?
その7|老化は、劣化ではない。
その8|足し算の美容を、やめる。
その9|肌余りとは、何ですか?
その10|顔のパーツは、連動する。
その11|頭の大きさは、変わらない?
その12|巡れば、オーラが目を覚ます。
その13|削ぎ落した先に、オーラは増す。
その14|巡りは、どこから止まるのか。
その15|夏前のダイエットが、もたらすもの。
その16|体重神話を捨てる。
その17|痩せる=美しくなる、なのか?

