美容徒然草1│焦ると、逆に変わりづらい。
「早く変わりたい。」
美容のご相談を受けていると、この言葉をとてもよく聞きます。
むくみをどうにかしたい。
フェイスラインを上げたい。
体を早く引き締めたい。
その気持ちは、とても自然なことです。
でも、エステの現場で長く見ていると、少し不思議なことが起きています。
焦っているときほど、変化が出にくいのです。
どういうことでしょうか?
焦っているときのケアには、共通点があります。
・その日によって塗る量が違う
・ケア方法がコロコロ変わる
・首や鎖骨よりも、顔の気になる部分に偏ってしまう
・強くやりすぎる
・肌に良かれと、あれこれ成分を足す
“もっと効かせたい”という思いが強いほど、
ケアがブレていきます。
YouTubeで見かけたものをあれこれ試したり、
新しいアイテムを入れてみたり。
ですが、リンパは、
急がせると逆に動かないものなのです。
リンパは血流とは違い、
ポンプのように強制的に流れるものではありません。
呼吸、筋肉の動き、
そして皮膚への優しい刺激で
ゆっくりと流れています。
強く押せば早く流れるわけではないのです。
むしろ、自律神経が緊張状態になると
巡りは落ちます。
「早く、早く」と思いながらケアすると、
体は無意識に力みます。
それが、逆効果になることがあります。
リンパを味方に付けるケア方法
では、どうすればいい?
答えは、とてもシンプルです。
・毎回同じ量
・必要量をきちんと使い続ける
・首と鎖骨を必ず通す
・呼吸を止めない
※量は「少なめで様子を見る」よりも、「適量を安定させる」ほうが巡りは整います。
そして、「これで十分」と静かに終わらせること。
UBクリームは、急激に変えるためのものではありません。
土台を整え、巡りを助け、肌と組織が受け入れる環境をつくるもの。
首や鎖骨に優しく塗るだけでも、フェイスラインが徐々に変わっていきます。
でもそれは、一晩で劇的に変わる魔法ではなく、コツコツ積み重ねていくことで現れる変化です。
変わる人は、焦らない。
焦らない人は、放置しているわけではありません。
淡々と、続けているだけ。
結果は、後からついてきます。
もし今、塗り始めたのに「なかなか変わらない!」と感じているなら、
もしかすると“もっと効かせよう”と頑張りすぎているのかもしれません。
一度、力を抜いてみてください。
巡りは、静かなほうが動きます。
首と鎖骨のケア方法については、また別の記事で少し詳しく書きますね。
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体の巡りという視点から、美しさについて書き留めている連載です。
はじめての方は、序章からどうぞ。
その1|焦ると、逆に変わりづらい。
その2|巡りを整えると、個性は消えるのか。
その3|巡るのに、締まらない理由。
その4|変えたい場所だけ、触れていませんか。
その5|潤いは、足すのでなく育てるもの。
その6|テカリと艶は、どう違う?
その7|老化は、劣化ではない。
その8|足し算の美容を、やめる。
その9|肌余りとは、何ですか?
その10|顔のパーツは、連動する。
その11|頭の大きさは、変わらない?
その12|なぜか目が離せない人の、共通点。
その13|削ぎ落した先に、何が残るのか?
その14|巡りは、どこから止まるのか。
その15|夏前のダイエットが、もたらすもの。
その16|体重神話を捨てる。

