UBクリームが全国へ広がり始めると、それまでサロンの中だけでは分からなかったことが、次々と見えるようになりました。

届くご感想の体感では、98%くらいは嬉しいものでした。

「身体が軽い」

「顔が変わってきた」

「こんなクリーム初めてです」

そんな驚きの声が、毎日のように届きます。

でも、使う人の数が一気に増えれば、当然いろいろな人がいます。

そして、ごく少数ですが、

あれ?

と思う報告も届き始めました。

「眉間のシワが濃くなりました」

ある方から、

「真面目に塗っていたら、眉間のシワが濃くなった気がします」

と連絡が来ました。

私は最初、「え、そんなに早く肌余りする?」と思いました。

UBクリームを使い、顔まわりが急速に変わっていくと、それまで張っていたところに皮膚の余裕が出て、一時的にシワっぽくなったり、たるんで見えることがあります。

今では私たちが「肌余り」と呼んでいる現象です。

ただ、サロンのお客様では、そんなに早く目立つことは多くありませんでした。

なぜだろう?

しばらく観察していて、ようやく気づきました。

サロンのお客様たちの方が、特殊だったのです。

サロンのリピーター様は、UBクリームだけを使っていたわけではありません。

長く施術を受け、身体も肌も繰り返し整えてきた方たちです。

だから、同じUBクリームを使っても、全国の方とまったく同じ経過になるとは限らなかった。

UBクリーム単独で、しかも私が一度も触れたことのない人たちが使い始めたことで、初めて見えてくることがありました。

ニキビができる人もいた

顔に塗り始めたら、ニキビができた。

そんな報告もありました。

お話を聞いてみると、顔にはしっかり塗っているけれど、首への使用量が少ない方もいました。

また、首にも塗っているが、もともとの首やあご下などが巡りが滞っているように見える方もいました。

顔だけを見ていても分からない。

やはり首まで含めて考えた方がいい。

そんなことも、全国から届く報告を見ながら分かっていきました。

そして、そんなときに役立ったのが、サロンで以前から扱っていたミストでした。

UBクリームと一緒にミストをよく使っている方を見ていると、その後の肌の経過もなんだか違う。

このあたりは化粧品として非常に表現しづらいところなのですが、私の観察では、ミストをよく使うことも一つの助けになるように見えました。

こうして、UBクリームとミストをセットでおすすめすることが増えていきました。

なぜ初日から、そんなに全部やったのだろう

中でも印象に残っている方がいます。

UBクリームが届いたその日。

全身に塗って、しっかりマッサージ。

さらに顔にも塗ったそうです。

そして翌朝、

顔がぱんぱんにむくんでしまいました。

報告を聞いて私が思ったのは、

なぜ初日から、そんなに全部やったのだろう?

でした。

UBクリームは、強く揉み込むために作ったものではありません。

でも、考えてみれば、

「塗るだけで変わるなら、マッサージもしたらもっといいのでは?」

と思うのは自然なのかもしれません。

実際、沖縄から毎日のように経過を報告してくださっていた方も、マッサージをしていました。

どうやら、「効くものに、さらに何かを足せば、もっといい

というのは、美容ではかなり一般的な発想のようでした。

でも、私の考えは逆です。

巡りが十分でないときに、刺激だけをどんどん増やせばいいとは思っていません。

変化が大きければ大きいほどいいわけでも、速ければ速いほどいいわけでもありません。

その人の身体が受け取れる範囲で進めた方がいい。

そこで、その方には一度使い方を大きく戻してもらいました。

最初は、顔にも全身にも広く塗らない。

首、鎖骨、脇、鼠蹊部など、限られたところだけ。

しばらくそれで様子を見て、大丈夫なら身体へ広げる。

それでも問題がなければ、最後に顔へ。

一度に全部ではなく、少しずつです。

すると一週間ほどして、その方から、

「本当に面白いくらい変わってます!」

という報告が届きました。

最初に大きな反応があったからといって、その方にUBクリームが使えないわけではなかったのです。

最初の使い方が、その方には多すぎた。

これは私にとって、大きな発見でした。

施術より弱いのに、強すぎることがある

考えてみれば、私は施術では当たり前に同じことをしていました。

私の施術は、一回の介入として見ればUBクリームよりはるかに強いものです。

でも、誰にでも同じ強さでは施術しません。

身体を見て、今日は弱くしよう。

ここはまだやめておこう。

今日はここまでと、加減します。

強い施術には、それを調整する施術者がいるのです

でも、UBクリームには私がついていません。

クリーム自体は施術よりずっと穏やかでも、身体の状態にかかわらず毎日使うことができます。

そして急速に変わるからこそ、途中で別の現象が見えてくることもあります。

ホームケアでは、

「弱いものだから大丈夫」

ではなく、

その人にとって、今どのくらいがちょうどいいのか

まで考える必要がありました。

美容履歴も、人それぞれだった

さらに、ケミカルピーリングやレーザーなどを長く受けてきた色白で薄い肌の方から、

「初日に頬に赤い点々が出ました」

という報告もありました。

見た目には、とてもきれいな肌です。

でも、肌がそこに至るまでの履歴は人によって違います。

サロンなら、私は目の前で肌を見ます。

触ります。

話を聞きます。

そして施術を変えます。

でも、商品は違います。

同じ一本のクリームが、まったく違う履歴を持つ人の家へ届く。

ここでも私は、ホームケアで変化の大きいものを使ってもらうには、使い始め方まで伝えなければならない

と学びました。

「身体に塗ったら、すぐなくなります😭」

もう一つ、とても多かったのが、

身体に塗ると、クリームがすぐなくなります😭

という声でした。

・・・それは、そうです。

100gですから。

とはいえ、決して安いクリームではありません。

皆さん、何とか長く使おうと考えます。

「手持ちの乳液で薄めてもいいですか?」

「オイルに混ぜてもいいですか?」

という質問も来ました。

でも、皆さんがお持ちの乳液やオイルについて、私には品質も処方も分かりません。

それなら、私たちが以前から使っていて、品質を把握しているものの方がいい。

そこで、サロンで扱っていたミストを併用して、肌を十分に潤してからUBクリームを伸ばす方法をおすすめするようになりました。

今度はミストの質問が来る

すると、今度はミストについての問い合わせが増えました。

特に何度も聞かれたのが、

「このミストは水道水で薄めるんですか?」

という質問です。

実はこのミスト、メーカーは肌専用の商品として考えていたわけではありません。

掃除や飲用などにも使える「多機能ミスト」という位置づけでした。

そのため、メーカーのパンフレットには、用途によって水道水で希釈する使い方も載っています。

一方、Mains d’amourでおすすめしていたのは、肌への使用です。

肌に使う場合には、

薄めず、そのまま使ってください

と、ThreadsにもInstagramにもLINEにも、ホームページの商品ページにも書いていました。

それなのに、なぜ何度も聞かれるのだろう。

原因は、商品と一緒に届くメーカーのパンフレットでした。

メーカーの説明も間違っていない。

私たちの説明も間違っていない。

でも、両方を読んだお客様は、

「結局、どっち?」

となります。

そりゃ、分からなくなります。

「冷蔵庫で保存するんですか?」

という質問も、本当によく来ました。

UBクリームの説明をしていたはずなのに、気がつけば人様の会社のミストについてまで、私は毎日のように説明していました。

良くない話も、全部書いた

こうした報告は、ごく一部です。

当時届いていたもののほとんどは、驚きや喜びの声でした。

だから、少数のうまくいかなかった例など、わざわざ表に出さなくてもよかったのかもしれません。

でも私は、何か分かるたびにThreadsに書きました。

ニキビができた人がいた。

赤みが出た人がいた。

強くマッサージをしたら、むくんだ人がいた。

その後、どう使い方を変えたか。

次に同じことが起きたら、どうしたらいいか。

私にとって、それは「悪い口コミ」ではありませんでした。

UBクリームについて、新しく分かったことです。

同じことが別の方にも起きる可能性があるなら、書いておいた方がいい。

まだ起きていない方には予防になります。

同じことが起きた方も、「これかもしれない」と参考にできます。

そして私も、一人ひとりに同じことを最初から説明し直さなくて済みます。

一度分かったことは、みんなで共有しておけばいい。

それくらいの感覚でした。

結果として、

「良いことばかりでなく、そういう話まで書いてくれるから信用できる」

と言ってくださる方も増えました。

でも、信用してもらうために書いていたわけではありません。

次の人が同じところで困らない方がいいから書いていただけです

ところが、Threadsは流れていく

ここで、一つ大きな盲点がありました。

Threadsに書いた情報は、

どんどん流れていくのです。

何か分かる。

書く。

そのとき読んでいる人には届く。

でも数週間後、新しくUBクリームを使い始めた方が同じことに困ったときには、もうその投稿を探せません。

私自身、「それ、前に書いたんだけどな……」

と思っても、どこに書いたのか分からない。

情報はどんどん増えていました。

使い方。

塗る場所。

量。

マッサージ。

ミスト。

ニキビ。

赤み。

肌余り。

保管方法。

一つひとつは、どこかに書いてあります。

Threadsにも。

Instagramにも。

LINEにも。

ホームページにも。

メーカーのパンフレットにも別の情報があります。

情報がないのではありません

むしろ、ありすぎました。

そして、必要な人が必要なときに、必要な情報へたどり着けない。

そんな頃、あるお客様から言われました。

マンダムール大全があれば良いのに

確かに。

私が施術室で見てきたこと。

全国の皆さんが教えてくれたこと。

こんなときはどうする。

これはやらなくていい。

こうなったら少し戻る。

なぜ、そうするのか。

それらが全部一か所にあって、必要なときに調べられたら、とても便利です。

でも当時の私は、施術のキャンセル待ちを100人以上抱え、UBクリームは猛烈な勢いで売れ、増産と発送に追われ、全国から新しい報告が毎日のように届いていました。

マンダムール大全を作っている場合ではありませんでした

結局、お客様からそう言われてから、形になり始めるまで約2年。

今、ようやくホームページに一つずつ情報を整理し、CARE GUIDEを作っています。

そして、こうしてUBクリームがどうやって生まれ、どう育ってきたのかを書いているのも、その一つなのかもしれません。

どうやら2年前に言われた、

「マンダムール大全」

を、私は今になって作っているようです。